体にいいとされるはちみつでも赤ちゃんにはダメということ。

はちみつ画像

こんにちは。

先日衝撃的なニュースを目にしました。

はちみつ摂取が原因で生後6か月の乳児が乳児ボツリヌス症で死亡

 

最初に目にしたときは正直

「ほんとに??」「知らなかったのかな・・・」

と本当に驚くとともにその赤ちゃんのお母さんの事を思うといたたまれない気持ちが襲ってきました。

今回のボツリヌス菌による死亡に至った経緯については

一般社団法人母子栄養協会のHPでも解説されているので

是非ご覧ください。

掲載リンクはこちら⬇️

はちみつは何歳から?:ボツリヌス菌食中毒と離乳食

 

今回のニュースを通して感じたのは

世の中の健康に関する情報の選び方について。

はちみつについては

いわゆる大人や幼稚園など通っている幼児くらいであれば

砂糖よりもはちみつのほうが体にもいい甘さ!

というイメージがあり、積極的に遣っている方も結構いらっしゃるかもしれません。

でもそれは「はちみつ」という食べ物を十分に消化吸収する力が備わっている人に対してはじめて健康効果が発揮されるのです。

いくら「体にいい!」と言われても大人にとってもその食材が「あう」「あわない」といわれる食材は結構ありますよね。

離乳食というのは文字のごとく「成長に必要な栄養を母乳や育児用ミルクから成長段階にあわせて様々な食べ物から栄養を消化吸収していく移行段階の食事」という要素がひとつあげられます。

まずはこの世に生まれてまだ6ヶ月しかたっていない赤ちゃんはまだ完璧な「ヒト」ではないですよね?

まだまだこれから成長していくのです。

だからこそ離乳食期は

消化吸収力・成長段階に応じた食の選択とたくさんの食との「はじめまして」を体験させるのが大きな目的です。

今回のママがどういう経緯ではちみつをあげていたのかはわかりません。いろいろなことが考えられますよね。

*はちみつをいれたメニューをあげたら喜んで食べてくれた

*好き嫌いが多くて栄養がとれているか不安だったので

*とろみがあるので食べやすい食材かもと思った など

ただ「はちみつはダメ!」と言われているのを知っていたけどママ判断や家族のヒトが「ちょっとくらいなら大丈夫かな」と思ってあげてしまったのかもしれません。ヨーグルトの甘味を足そうとか大人の感覚だったらやりかねませんよね。

とはいえ、大切な我が子の命を絶たせてしまったということは悔やんでも悔やみきれないところ。

日々離乳食はママのイライラや不安要素として常にランクインする内容ではありますが本来の離乳食の目的だけは育児中のママに徹底して伝えていきたいと思いました。

毎月子育て支援施設にて赤ちゃんの食事相談を行なっていますがつい「好き嫌い解決法を教えて」といったものや「栄養バランスがちゃんとしているか気になる」という相談が多くあります。

もちろん元気に育ってもらいたい気持ちからの相談なのですが赤ちゃんは「食べる」こと自体まだ何千回もこなしている行動ではないのです。

時間になったらなんだかママがあくせく動き出してスプーンを持ったママが近寄ってくる!

赤ちゃんにとってはこんな感覚かもしれません。

だからこそ栄養的観点よりも

「食べることって楽しいんだな〜。」

「ママがニッコリする顔がうれしいな」

とかまずは食事がまいにちの成長やくらしの中で大切な役割があるという雰囲気を知ってもらうために食事があることをママから赤ちゃんへぜひ伝えてほしいなと改めて思うのです。

そして離乳食アドバイザーとしても適切な情報を盛る事なく発信する重要性を感じました。

(離乳食アドバイザー mamaful代表隅弘子)