「離乳食アドバイザー」カテゴリーアーカイブ

ミキハウス×ベビーカレンダー プレパパ・プレママセミナーに登壇しました

ミキハウス×ベビーカレンダーセミナー201708

暑いですね・・・

妊婦さんにとってはこの暑さはさらに過酷ですよね。

一般社団法人母子栄養協会からのお仕事としてミキハウスプレパパ・プレママセミナーin恵比寿にて「まるわかり離乳食」のコーナーを担当させていただきました。

実際に10倍がゆといわれるつぶしがゆを体験してもらい、そして味わうことを実践してもらいました。

産まれたらすぐに母乳やミルクで大きくなっていく時期は約半年。その後の成長のためには新しいステップがひとつ加わるのが「離乳食」。なにかとお悩みが多くなる離乳食ではありますが、スタートが楽しく迎えられるような心構えまでお伝えさせていただきました。

参加者プレパパ・プレママからのアンケートもとても好評であったと主催者側の方からも言っていただき、母子栄養指導士としての活動のスタートとしてとても思い出深いお仕事となりました。

アンケート内容より〜

◆パパにも手伝ってもらいましょう!というスタンス、たかがということでも楽だと思います。夫婦で子育てするという事を改めて実感できる場となり、よかったです。

◆食材もそうですがそれ以外にも軟らかさや食事の雰囲気が大切だという部分が印象に残りました。

◆おいしそうにたべることが重要である事、気持ちが伝わると改めて考えさせられました

◆楽しんでやろうと思いました

母子栄養指導士として、mamafulの活動として、いづれにしても私は「食卓が楽しいということを伝える場が食卓である」ということ。

今回のセミナーを通してアンケートを拝見すると「参加された方に伝わった!」と感じるコメントが多かったことが本当に嬉しいのです。

このような機会を与えてくださった母子栄養協会代表理事の川口さん、ありがとうございます。

そして常に支えてくださったミキハウスの皆様、そして今回子育ての「!」「?」に応えるべくサイトを運営されているベビーカレンダーさま、ありがとうございました。

今回ご協力いただきましたベビーカレンダーさまでは母子栄養協会の代表理事であります川口さんの日替わりのコメントや離乳食アドバイザーの離乳食レシピなどもみることができるのでぜひご覧くださいね。

最後にミキハウス担当の西久保さんとともに写真をとってもらいました。西久保さん、本当に素敵なミキハウスの子育てキャリアアドバイザーで本当に会場の雰囲気が温まります。

母子栄養協会

ベビーカレンダー

 

乳幼児の熱中症予防と水中毒を防ぐコツ

熱中症乳幼児

毎月子育て支援施設にて食事相談をしていると
夏の時期によくあがる相談に
「赤ちゃんの水分は足りているのか」「母乳だけで大丈夫?」
といった質問があがります。

確かにテレビなどでは
「こまめな水分補給をしましょう」

など水分補給の重要性を発信していますね。

大人は「水分補給は大切だ」と認識できるので
自ら水分を摂ったり、室温調節などすることができますが
乳幼児にはそれを直接訴える事はできません。

基本的には現在の方針としては
乳児には特に水分補給は必要なく、
母乳またはミルクでいいと言われています。
もし気になるなら白湯程度といわれています。

白湯といってもとくに離乳食が始まるか始まらないような月齢の赤ちゃんにとってはスプーンで口に含ませるということ自体も
ママも赤ちゃんも慣れていないのでそこまで必死にあげなくては!と焦る必要はないです。

母乳やミルクが欲しいという欲求を泣き声で
そしてママの直感で感じたらその都度あげるということで
十分水分が足りなくなるという事態は防げると考えます。

一方で水ばかり飲むと、

体液が薄まる「水中毒」という症状で体調が崩れる事があります。
日本でも薄めたミルクを飲ませて死亡した例もあるくらいです。
(この事件はミルク代を浮かせるためというなんとも悲しい原因ではありましたが・・・)

「少しでも水分補給を」

というママごころから

ミルクの調製方法よりも
多い白湯で調製されたミルクをという考えはあまり望ましくありません。

調製方法に沿って作られたミルクでの補給を鉄則としましょう。

それでも心配という感じる状態と察知した場合や
乳児が水分を欲しがっているようであれば、

20~30ml程度のお水や白湯を与える

というくらいで見守りましょう。

また忘れてはならない大切な事は母乳をつくりだすために
ママが適切に水分補給をこまめに行っているかということです。
ママこそ、お水だけという水分補給では電解質代謝異常をおこしてしまうリスクもあることから食事の際にはスープやおみそ汁といった塩分も含む汁物を摂る事もひとつの対応策となることでしょう。

あきらかに様子がいつもと違う!と感じた際には
その時点では予防ではなく対応・処置が必要となります。
その際にはこちらの記事からできることをやってあげてくださいね。
(参考:熱中症マニュアル)。
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/4.pdf

体にいいとされるはちみつでも赤ちゃんにはダメということ。

はちみつ画像

こんにちは。

先日衝撃的なニュースを目にしました。

はちみつ摂取が原因で生後6か月の乳児が乳児ボツリヌス症で死亡

 

最初に目にしたときは正直

「ほんとに??」「知らなかったのかな・・・」

と本当に驚くとともにその赤ちゃんのお母さんの事を思うといたたまれない気持ちが襲ってきました。

今回のボツリヌス菌による死亡に至った経緯については

一般社団法人母子栄養協会のHPでも解説されているので

是非ご覧ください。

掲載リンクはこちら⬇️

はちみつは何歳から?:ボツリヌス菌食中毒と離乳食

 

今回のニュースを通して感じたのは

世の中の健康に関する情報の選び方について。

はちみつについては

いわゆる大人や幼稚園など通っている幼児くらいであれば

砂糖よりもはちみつのほうが体にもいい甘さ!

というイメージがあり、積極的に遣っている方も結構いらっしゃるかもしれません。

でもそれは「はちみつ」という食べ物を十分に消化吸収する力が備わっている人に対してはじめて健康効果が発揮されるのです。

いくら「体にいい!」と言われても大人にとってもその食材が「あう」「あわない」といわれる食材は結構ありますよね。

離乳食というのは文字のごとく「成長に必要な栄養を母乳や育児用ミルクから成長段階にあわせて様々な食べ物から栄養を消化吸収していく移行段階の食事」という要素がひとつあげられます。

まずはこの世に生まれてまだ6ヶ月しかたっていない赤ちゃんはまだ完璧な「ヒト」ではないですよね?

まだまだこれから成長していくのです。

だからこそ離乳食期は

消化吸収力・成長段階に応じた食の選択とたくさんの食との「はじめまして」を体験させるのが大きな目的です。

今回のママがどういう経緯ではちみつをあげていたのかはわかりません。いろいろなことが考えられますよね。

*はちみつをいれたメニューをあげたら喜んで食べてくれた

*好き嫌いが多くて栄養がとれているか不安だったので

*とろみがあるので食べやすい食材かもと思った など

ただ「はちみつはダメ!」と言われているのを知っていたけどママ判断や家族のヒトが「ちょっとくらいなら大丈夫かな」と思ってあげてしまったのかもしれません。ヨーグルトの甘味を足そうとか大人の感覚だったらやりかねませんよね。

とはいえ、大切な我が子の命を絶たせてしまったということは悔やんでも悔やみきれないところ。

日々離乳食はママのイライラや不安要素として常にランクインする内容ではありますが本来の離乳食の目的だけは育児中のママに徹底して伝えていきたいと思いました。

毎月子育て支援施設にて赤ちゃんの食事相談を行なっていますがつい「好き嫌い解決法を教えて」といったものや「栄養バランスがちゃんとしているか気になる」という相談が多くあります。

もちろん元気に育ってもらいたい気持ちからの相談なのですが赤ちゃんは「食べる」こと自体まだ何千回もこなしている行動ではないのです。

時間になったらなんだかママがあくせく動き出してスプーンを持ったママが近寄ってくる!

赤ちゃんにとってはこんな感覚かもしれません。

だからこそ栄養的観点よりも

「食べることって楽しいんだな〜。」

「ママがニッコリする顔がうれしいな」

とかまずは食事がまいにちの成長やくらしの中で大切な役割があるという雰囲気を知ってもらうために食事があることをママから赤ちゃんへぜひ伝えてほしいなと改めて思うのです。

そして離乳食アドバイザーとしても適切な情報を盛る事なく発信する重要性を感じました。

(離乳食アドバイザー mamaful代表隅弘子)