毎年仲間で取り組んでいるお醤油づくり。味噌は作ったことがある方も多いと思いますが、お醤油を作る機会ってなかなかないのではと思います。興味本位から今年で3回目の手作り醤油ができました。
絞り師さんをお呼びし、機会制御されていない微調整をしながら最終的に仕上げていきます。樽1杯に仕込んでいくのですが、その仕込んだもろみをお湯でどんどん伸ばしていく。お湯で伸ばすたびにお醤油のいい香りがしてきて、味もちょっとずつ変わってきます。お湯で薄めるというよりも大豆の中につまった旨味を少しずつ溶かしていくようないくような作業。
そして油圧ジャッキや絞り専用の「舟」と言われる装置で絞っていきます。
絞りきった醤油は「生醤油」といってそれはそれでとても美味しく、ついお刺身が食べたくなる味ですが、保存しやすい状態にするためには火入れといって85度近くに加温したものを瓶に詰めていきます。
大きな御釜の中で加温していくとやがて灰汁が浮いてきます。この灰汁もなんとも言えない旨味があり、きっておいた大根やキュウリなどディップして食べるのが一年に1回しか味わえない贅沢な食べ方。
なんでもそうですが手作りしたものというのはどうしてもこうも愛着がわくのでしょうね。子育ても一緒かもしれません。ひとしずくでも大切にしたいと思うお醤油。そして不思議とこのお醤油だとあれこれ他の調味料を合わせなくても美味しく感じてしまう味。2週間ごとの天地返しなど色々と大変なことはありますが、絞りたてのお醤油をひと舐め、そしてまたひと舐めしていると今年も頑張ったな〜。という思いを感じてしまいます。
完全にプライベートな内容ですが、貴重な経験をみなさまにもお裾分けを・・・・・・。