【幼児食のお悩みについて】栄養士研修会でのアンケートより1

10月に開催されました仙台市保育所連合会 栄養士研修会にて参加者からのご意見をたくさんいただきました。

日々お仕事で多忙な栄養士さんをはじめ保育園に携わるスタッフの皆さんからのお声として一部紹介します。

かっこ内の数字派重複意見数です。

保護者の悩み、不安の声には、どんな背景があるのかをしっかり探ることが大切だと感じた。様々なケースに対応できるように、自分の経験や知識の引き出しを増やしておくことが大切だと感じた。(22)

子どもの食事に困難を感じる保護者に、どうしたら寄り添えるか、知識を伝えるだけになっていないか、自分の対応を見直すきっかけとなった。(20)

常に栄養士は栄養士として、保育士は保育士として、調理師は調理師などとそれぞれの職務を全うしていらっしゃいます。特に栄養士としては安全な給食を提供することが求められ、保育園全体では食育計画に基づいて保育を実践することが大前提です。ただ、この目的だけに目先がいってしまうと「食べること」が義務の一つ、保育生活の一コマとして遂行されているにすぎず、「食べること」が「食べさせられる」という能動的な行動より「食べてみたい、食べたい」という積極的な行動の一つになるように日々子どもたちの日常として育むことを忘れてはいけないと思います。

ベビーフードの活用法や肥満児への対応が、大変参考になった。(15)

今や、ベビーフードの存在は多様化する子育て社会の中では活用することをすすめるケースも出てきていると普段子育て中の保護者と接していて感じることが増えています。「手作りしなくてはいけない」ということを伝えるより、「作る側にとって困難と感じすぎすに毎日作ることができているか」「調理技術に左右されない栄養摂取の方法の一つ」と解釈し、一緒に考えてあげることが必要だと感じます。そのためにはベビーフードに関しても専門職の方も情報をキャッチしておくことは大切ですね。

「楽しくおいしい給食を」ということがとても印象的だった。いつも子どもの食べている様子を見て、どのように食べているかを大事に思っていたが、友達と話しながら、笑顔で食べている様子を見て、苦手な料理も食べられるような環境づくりができているのか等、振り返る機会となった。(12)

苦手意識のある食べ物も大好きなお友達が食べているといい意味で「つられて」食べられる経験のチャンス到来です!。時にはなんとかしなきゃ!と歯を食いしばるような気持ちから離れることも大切ですね。特に幼児期は相手の行動に左右されがちな時期。逆転の発想も必要です。

【大戸屋地域特別セミナー】子育て応援セミナー開催します!楽しく食べるこどもの育てかた

 

普段mamaful隅は、健康食育シニアマスター/管理栄養士として大戸屋食育セミナーの講師として登壇させていただき2011年よりかれこれ8年くらいになります。

通常の大戸屋食育セミナーでのテーマは「大人向け」ですが、お客様からのご要望があったこども向けを開催することとなりました!

今回は特に
幼児を持つ親向けといった形でmamaful隅が登壇いたします。

1109子ども食育

「こどもの食事は大人のミニチュア版」
とはいかないからこそ大事に「食べることを育みたい」ところ。

とはいっても

「食べるのに時間がかかる」
「一生懸命つくったのにポイっとされてしまう」
「料理があまり得意でないのに毎回子ども用に作るのが大変」
「好き嫌いが多すぎてへこむ」

などお悩みが尽きないのもこどもの食事でもありますよね。

そんな毎日の食事の支度や食事時間というママの大変と感じる時間をほっと「やっぱり可愛いな。大好き」と感じられるヒントをお伝えしようと思っています。

場所は「新宿」となりました。
お申し込みは大戸屋の食育セミナーのサイト内にある
お申し込みフォームより受け付けております。

2019年11月9日(土)9:30受付開始
10:00セミナー開始
参加費:1,000円(税込)お食事券付き

場所:新宿クイントサロン
・ 京王新線・都営新宿線「新宿駅」
新都心出口6より徒歩4分
・ 各線「新宿駅」南口より徒歩9分
・ 大江戸線「都庁前駅」A2出口より徒歩7分

お申し込みは大戸屋のHPより可能です。

https://shokuiku.ootoya.com/2019ma

【講演実績】栄養士研修会に登壇しました/仙台市保育所連合会様

昨年児童福祉施設向け雑誌である「こどもの栄養」にて連載させていただいたご縁より、講演のご依頼をいただきました。

実はご依頼をいただいたのは昨年の12月。お問い合わせメールをいただいた時から。

仙台市講演会

当日、会場へ到着すると本当にたくさんの栄養士さんを中心にお集まり頂きました。私からは最後方の方のお顔の表情まで確認できないくらいでした。

日々こどもたちへ安全にかつ、楽しい給食生活のために従事しておられるスタッフがいらっしゃるからこそ、こどもたちが成長していきます。まずはご参加いただいた方への感謝を添えてからお話させていただきました。

仙台市講演会

最後のご挨拶に話された保育園の園長先生からは「とっても勇気をいただいた」とお話してくださいました。多くの業務があり、保護者との会話も手短かにとなりやすいことも多いと思います。そんな短時間のコミュニケーションで最優先すべきことは何なのかということも判断する力が求められているると感じます。

  • 知らない知識を知りたいのか
  • うちの子にとっては○○ということはどうなのか
  • 家と園での様子について(食事に関する悩みは結構多い)

保護者は正解を求めているケースもあれば単に「承認」を委ねたいケースもあると思います。

 

保育士や栄養士、調理師のかたにとっては「当たり前」のことでも初めての育児をする母親には「とてもありがたい知恵」となることはたくさんあります。

自信を持って支援する士業の皆様のご活躍を期待しております!!!

食べる時間が短くなりそうな時の朝ごはん_miso-soup

少しずつ気温が下がってきました。

朝は一番体温が低い時間帯でもあり、毛布やタオルケットが恋しい寝起きのお子さんも多いかもしれませんね。そういう時こそ、朝ごはんに温かみのあるスープで「げんき」の素をチャージしましょう。

コンソメを入れたベースにマカロニ(一緒に茹でちゃいます)や冷蔵庫のお野菜、ソーセージを一口大に加えればあっという間に体を温める朝ごはんになりました。コンソメは少し薄めに入れて、最後にお味噌を加えて味を整えます。

朝の即席メニュー_学童食
幼児食期の場合は、もう少し切るサイズや茹で加減はお子様の成長に合わせて調整してくださいね。

 

コンソメに味噌?はいーーー合います。

味噌は最強の調味料です。ご家庭にある食べ物はほぼほ相性がいいと思っています。和食のイメージが強いですが「miso-soup」として考えてみると万能朝ごはんです。ご飯でもパンでも麺でもアレンジできますよ。

ねぼすけで食べる時間が少なくなった時は汁の中に穀物を使った食材を加えるだけでもエネルギーチャージのたしになりますね。

水分補給は水かお茶がいいけど・・・キャラクターを活用してお茶が好きな子に。

ポケモンのお茶

先日とある仕事先にあった自動販売機を見ていたらこのような商品を見つけました。今や老若男女も楽しむ機会が増えたポケモンです。興味本位に思わず購入しました。

ポケモンのお茶表示

表示をくるくる見回していたら赤ちゃんのイラスト発見。

伊藤園さんのHPが開いて鶴瓶さんがニコニコしておりました。

乳児用規格適用食品

 

川崎市多摩区子育て支援者研修を担当しました

多摩区研修スライド

川崎市多摩区にて子育て支援者育成講座「こどもの食と栄養」の回を担当させていただきました。

当日はあいにく大雨の後の晴天。2時間講義と調理実習がついたボリュームのある講義内容です。荷物持って雨具着て最寄駅ついたらお日様が待っていました。

この研修に参加される方というのは、子育ての経験がある方が多いのです。ですが、その子育て時代はそれぞれ。当時の子育てに関する情報が更新されていることもあるし、また子育てを取り巻く環境や社会もどんどん変わっていくため、子育てを支援する側の経験は今の知識見識に基づいて支援をしていただきたい旨を中心に講義でお伝えし、後半はご飯やお野菜がが好きになる工夫として簡単レシピをたくさん作っていただきました。

多摩区総合庁舎内にある調理室にて開催
多摩区総合庁舎内にある調理室にて開催

 

いつもお世話になっている NPO法人ままとんきっずのスタッフのかたがたくさんフォローしてくださいました
お茶碗に盛ったご飯が美味しく食べられるおかずを簡単に
お茶碗に盛ったご飯が美味しく食べられるおかずを簡単に作ってみようとグループで分担して作りました。

とある参加者の方からは「実際そこまで期待していなかったのですがとっても美味しくてまた作ろうと思いました」とメッセージを下さった方も。今回は卵・乳不使用という条件があったので

きな粉とお砂糖と太白ごま油(白)で作りましたがお麩のラスクが大好評でした。お麩はmamafulの中ではよく使う食材なのですが普段はお味噌汁くらいにしか使う用途がなかった!という反応でお麩ファンの私なのでこれでファンが増えた!と勝手に喜んでいます。

お子さんと一緒にお手伝いしながらつくれるものも多いのでぜひ「楽しいおうち食育」としてもご家庭でトライしていただきたいです。

 

親のシゴトを見せる機会として同行させてみました

先日投稿しました、ママタス(mama+)さんの動画コンテンツ撮影は夏休みでした。学童保育を卒業したこどもを持つ母としては基本的に仕事がある場合は、時間にもよりますがお留守番か実家へ預けています。

今回はこども向けということもあり、先方様にご相談させていただき、こども同伴を許可していただきました。(本当にありがとうございます!)

最近のこどもは「動画コンテンツ」はとても身近なものですよね。でも実際にどのように作られているのかは案外知らない世界だと思います。

そして母親の仕事は「栄養士」ということを知っていても実際はどんなことをしているのかというのは直接見る機会はほぼないのが現状。なので働く母というのもどこかでみて欲しかったのです。

親のシゴトを見せてみた

 

実際、「栄養士で話すシゴト」というのを直接みたこどもの感想は

「ママ、仕事で話す時は少し声が違うね」

と開口一番に言われました。思わず苦笑ですね。

優しい声がけだったかな?

話すスピードが違ったかな?

いつもより顔がこわばっていた?緩んでいた?

子供に対しての言い方と大人への言い方の違い気づいた?

色々「普段の母の声と違った」というテーマで親子コミュニケーションしましたよ。

また、仕事というのは一人ですることもありますが、多くの人がたくさん関わって出来上がるものであるものというのも伝えたかったので、いい刺激になったようでした。引っ込み思案タイプなので大人の社会を垣間見て興奮したりするような反応はありませんでしたが、子どもなりに見たことは経験の一つになったようです。

 

 

 

減塩のヒントである乳和食という考え方を学びに行ってきました

乳幼児期の食事としても大切な視点である「濃い味に慣れさせずに「うす味」に親しむ」 という考え方。こどもの味覚の発達の観点からも大切です。とはいえ、大人用に作った料理を一緒に取り分けられたら支度が楽になるのに・・・というのも本音ですよね。

家族みんなが美味しいと感じながら減塩できる方法については出汁を効かせるという工夫がベースとなりますが、その出汁の代わりに「牛乳」という選択肢があることを知っていますか?

その考え方というのが「乳和食」。にゅうわしょくと読みますが新しい和食という意味も兼ねていらっしゃるようです。

小山先生を知ったのは、母子栄養協会にて開講している妊産婦アドバイザー講座を受講してから。料理本のアカデミー賞と言われるグルマン世界料理本大賞にて2014年イノベイティブ部門世界第2位を受賞された考え方として知り、ずっと興味持っていました。

提唱者である小山先生とご一緒に copy
実際にお話させていただいた小山先生はとってもチャーミングで素敵な先生でした^^

 

正直、牛乳臭さが残ったり、色が全体的に白くなる料理なのかなという第一印象でしたが、実際に先生の講義と調理実習にて確認するポイントなどを伺い、実習した料理を口にした途端、イメージがガラッと変わりました。美味しい!!!

調理実習中_乳和食
一緒の班の方と調理。中には男性参加者や80を超える方も一緒に。
減塩のヒントがいっぱい
全ての料理に牛乳が使用されています。見た目は和食なのに!

今回の参加者は主に高齢者の方向けの講義テーマでもあるためか私は参加者の中では若手部類でしたが、この考え方を元に妊産婦食はもとより、幼児期の食事の味付けのヒントをたくさんいただけた気がします。特に牛乳が嫌いというお子さんを持つご家庭では少しでも牛乳に慣れさせるという意味でもトライする価値ありだと思います。

早速講習後、自宅であれこれ実験をしてみました。妊産婦さんのおやつとしてイメージした簡単デザート。少し熟れてしまった梨の処理方法として偶然作りましたが美味しく食べられましたよ。

梨とチーズのふんわりデザート
すりおろした梨と牛乳から作ったカッテージチーズに蜂蜜でふんわり甘みとレモン汁と少しさっぱりめに・・・

 

追記:

乳アレルギーのお子様に使用する際の牛乳の状態・組成が変わったとしても控えていただくようにというお話でした。

 

導入検討中の園必見!さくらしんまち保育園のセミ・バイキング給食から学ぶ「食育」の可能性

しあわせ食育教室・・・画像からリンク先に飛びます
しあわせ食育教室・・・画像からリンク先に飛びます

セミバイキング給食を実践されているさくらしんまち保育園の取材同行を経て、食育との可能性そして、導入を検討するにあたって大切にしてほしいことなどをお答えしました。

ぜひ記事をご覧ください。

こどもたちが本当に楽しそうに食事時間を過ごしている風景に自然と笑みが浮かぶ現場風景。楽しそうな空気が漂う食事の風景を他の保育園ほかご家庭でも広がりますように・・・

 

mama+ママタス動画がアップされています_こどもがお菓子を食べ過ぎる

画面をクリックすると動画に飛びます

 

忙しいママが子育ての悩みを解決するのに使う媒体として今、動画がどんどん普及していますね。私が実際に乳幼児期を過ごした時にはSNSの文字テキストが精一杯でしたが、気軽に知りたいという場合のコンテンツがあることは心強いものです。

さて、今回mamaful隅が食専科のディレクターとして従事しております一般社団法人こども成育協会へ依頼があり、動画コンテンツ作成協力をさせていただきました。

こどもがお菓子を食べ過ぎる というお悩みについてはどうすべきかを伝える前に「なぜ食べ過ぎてしまうんだろう?」と考えてみることが大切です。単にお腹が空き過ぎているのか?虜になってしまう味付けを欲してしまうのか?単に口寂しい?お子さんによっても「なぜ」の要因が違うかなと思うので、一つの解決法だけでは難しいかもしれませんが、お子さんの行動には理由があるということも知っていただくとママなりの対策にもつながると思います。

動画に出ているお子さんがとっても可愛いのでただ、単純に癒しを得られる1分間としてもお楽しみくださいね。

 

ちなみにとある日のmamaful隅のスマホのトップページに自分が写っていて驚きました^^

ママタス動画

 

ママフルは家族みんなの心と身体が元気になるおうちごはんを応援します。